社外CFOとは?
経理・税理士との役割の違いと、頼むとよい会社

社外CFOとは、社員として雇うのではなく、外部から財務の責任者の役割を担う人のことです。外部CFOとも呼ばれます。CFOは「Chief Financial Officer」の略で、会社のお金をどこから集め、何に使い、どう守るかを、社長と話し合って決める役割です。

当社が外部CFOの相談を受けると、「CFOは何をする人なのか」「銀行の顧問のようなものか」「経理や税理士と何が違うのか」とよく聞かれます。

この記事の要点

  • 経理は過去の記録、税理士は税務、CFOはこれからのお金の判断を受け持ちます
  • 社外CFOは、月1回の定例などで、資金繰り、借入、投資の判断に加わります
  • 財務の専任者を雇うほどの仕事量はないが、判断は増えてきた会社に合います

経理、税理士、CFOの役割の違い

3つの役割は、どれも会社のお金に関わりますが、見ている時間と目的が違います。

経理は、起きた取引を記録し、毎月の数字をまとめる役割です。見ているのは過去です。正しく早く記録することが仕事です。

税理士は、記録された数字をもとに、決算書と税務申告書を作り、税金の相談に答える役割です。見ているのは、主に1年に1回の決算と税金です。他人の税務申告書の作成と税務相談は、税理士だけができる仕事です。

CFOは、記録された数字を使って、これからのお金を判断する役割です。今の手元のお金はいつまで持つか、いつ、どの銀行から、いくら借りるか、その投資は回収できるか、採用の余力はあるか、といったことを、数字を示して社長と話し合います。見ているのは未来です。経理と財務の違いは中小企業に財務ができる人が少ない理由でも説明しています。

経理、税理士、CFOが見ている時間。経理は起きた取引を記録して毎月の数字をまとめる。税理士は決算書と税務申告書を作り税金の相談に答える。CFOは手元のお金がいつまで持つか、いつ借りるかを決める

社外CFOがすること

社外CFOの関わり方は会社によって違いますが、月に1回の定例を軸にすることが多くあります。主な仕事は次のとおりです。

1つ目は、資金繰りを見ることです。毎月の試算表と資金繰り表を見て、数か月先までのお金の出入りを確かめます。お金が足りなくなりそうな時期を早めに見つけて、借入の準備や支払いの調整を考えます。

2つ目は、銀行との関係を考えることです。どの銀行と、どんな順番で、いつ話すか。決算の報告で何を伝えるか。借入の条件をどう相談するか。銀行が決算書のどこを見るかを踏まえて、社長と順番を決めます。

3つ目は、投資や採用の判断に加わることです。設備を入れる、店を出す、人を雇う、という判断で、それが何年で回収できるか、その間の資金繰りは持つかを数字で確かめます。採用の判断では、人件費が増えた後も手元のお金が何か月持つかを見ます。

社内のCFOと社外CFOの違い

社内に専任のCFOを置けば、毎日の判断にも加われますし、社内の事情もよく分かります。ただ、中小企業でCFOを務められる人は多くなく、採用は簡単ではありません。報酬も、会社が出せる額と、求める経験が合わないことがあります。理由はCFOを探す会社は多いのに、なり手が少ない理由で説明しています。

社外CFOは、関わる時間が月に数回と限られる分、費用を抑えられます。社内の経理の担当者が日々の記録をし、社外CFOが月に1回その数字を見て判断に加わる、という分担が一般的です。

社外CFOに頼むとよい会社

社外CFOが合うのは、売上が伸びて借入や投資の判断が増えてきたものの、財務の専任者を雇うほどの仕事量はまだない会社です。目安として、年商数億円規模の会社が多くなります。

反対に、年商1億円前後で借入や投資の判断が少ない会社では、毎月の定例を続けても話すことが少なく、費用に見合わないことがあります。その段階では、まず経理を整えて毎月の数字が早く出るようにすることを先に考えます。試算表がまだ出ていない会社は、経理から整えるのが順番です。月次の数字を見ていないと銀行で何が困るかは月次の数字を見ていない会社が、銀行で困ることで説明しています。

社外CFOを選ぶ時に確かめること

社外CFOとして働く人の経歴はさまざまです。銀行の出身者、公認会計士や税理士、事業会社で財務を担当していた人などがいて、得意なことも違います。

銀行との関係を整えたい会社なら、融資の審査がどう進むかを知っている人が合います。投資や採用の判断に加わってほしい会社なら、事業会社で予算を組み、数字で事業を見てきた人が合います。頼む前に何を一番任せたいかを決めておくと、経歴のどこを見ればよいかが分かります。最初の面談で、似た規模の会社でどんな判断に関わってきたかを聞くと、経験の中身が分かります。費用の決まり方は社外CFOの費用はどう決まる?で説明しています。

財務のご相談

当社は、外部CFOとして、毎月の定例で資金繰り表と試算表を見ながら、借入の時期、投資の可否、採用の余力について、当社の考えを数字とあわせて経営者にお伝えしています。銀行融資の支援、経理BPOと組み合わせることもできます。サービスの内容は外部CFOのページで紹介しています。

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