LINE公式アカウントだけでは、登録した人ごとにあいさつを変える、回答に合わせてリッチメニューを切り替える、予約を受けてリマインドを送る、といった出し分けができません。こうした機能を足すのが、Lステップやエルメのような拡張ツールです。
Lステップとエルメは、できることの多くが重なっています。そのため、機能の一覧を比べても決め手が見つからないことがよくあります。選ぶ前に、自社が何を出し分けたいか、月に何通送るか、誰が設定するかの3つを決めると、どちらが合うかが分かります。
要点
- どちらもLINE公式アカウントに機能を足すツールで、LINE公式アカウントの料金は別にかかります
- エルメは無料のプランがあり、少ない費用で始めたい会社が選びやすいツールです
- 決め手は、出し分けたい内容、配信の数、設定する人の3つです
どちらもLINE公式アカウントに機能を足すツール
Lステップもエルメも、LINE公式アカウントとつないで使います。友だちの一覧、タグ、登録の経路、アンケートの回答をツールの側で持ち、その情報で配信やリッチメニューを人ごとに変えます。予約の受付、顧客の台帳、外部のサービスとの連携も、ツールの側で作ります。
LINE公式アカウントの月額はツールとは別にかかります。ツールの月額だけを見て予算を決めると、配信の通数が増えた時にLINE公式アカウントのプランも上げることになり、合計の費用が想定より高くなります。公式のアカウントだけでできることはLINE公式アカウントの設計とはで説明しています。

料金の考え方
エルメには無料のプランがあり、エルメから送る配信は月1,000通まで使えます。有料のプランは月10,780円(税込)と月33,000円(税込)の2つで、有料にするとエルメ側の配信の数の上限が外れます。Lステップは無料のプランと3つの有料のプランがあり、プランごとに配信の数と使える機能が変わります。どちらも料金は改定されることがあるので、契約の前に公式のページで確かめます。
少ない費用で始めて、反応を見てから機能を足したい会社にはエルメが選びやすく、最初から細かい分析や多くの出し分けを使う会社にはLステップを検討する、というのが一つの目安です。
決めること1.何を出し分けるか
最初に、登録した人の何で配信を分けたいかを書き出します。たとえば美容室なら「初めての人とリピートの人」、通販なら「買った商品」、スクールなら「申し込んだ講座」です。分けたい内容が2つか3つなら、どちらのツールでも作れます。分ける軸が多い時や、ツールの中で細かい集計を見たい時は、分析の機能を比べて選びます。
決めること2.月に何通送るか
友だちの数と月の配信の回数から、月の通数を出します。友だち1,000人に月4回送ると4,000通です。この数でLINE公式アカウントのプランと、ツールのプランの両方が決まります。ステップ配信は登録した人ごとに自動で送られるので、登録が増える月は通数も増えます。
決めること3.誰が設定するか
ツールを入れた後、配信の設定やタグの追加を社内の誰が行うかを決めます。社内の担当者が自分で触るなら、管理画面の分かりやすさと、困った時に調べられる情報の多さを比べます。外部に設定を任せるなら、その会社が使い慣れたツールを選ぶと、作業の時間と費用が抑えられます。
ツールを入れても成果が出ない会社は、ツールの機能より前に、誰に何を送るかが決まっていないことが多くあります。見直す順番はLステップを入れたのに成果が出ない時に見直す4つの順番で説明しています。
あとからツールを乗り換える時
Lステップからエルメへ、エルメからLステップへ乗り換える時は、タグ、アンケートの回答、登録の経路のような友だちの情報を、新しいツールへ移せるかを先に確かめます。ツールの中で付けたタグや回答は、LINE公式アカウントの側には残りません。移せない情報があると、配信の相手を分け直す作業が要ります。
ステップ配信、リッチメニュー、予約の設定も、新しいツールで作り直します。乗り換えの間に、同じ人に2つのツールから配信が送られないよう、古いツールの配信を止める日と、新しいツールの配信を始める日を決めておきます。LINE公式アカウントの友だちはそのまま残るので、友だちに登録し直してもらう必要はありません。
乗り換えには設定の作り直しの手間がかかります。最初に選ぶ時に、1年後の友だちの数と配信の数まで見込んでおくと、選び直しを減らせます。
ツール選びのご相談
当社は、Lステップ、エルメをはじめとする拡張ツールを実務で使っており、予算と必要な機能からツールを選び、導入した後のメリットとデメリットを先にお伝えしています。LINE公式アカウントだけで足りる場合は、ツールを入れない構築もご提案します。サービスの内容はLINE公式アカウントの構築・運用代行のページで紹介しています。