LINEの配信に自社サイトのURLを載せても、そのまま送ると、GA4ではLINEから来た人として数えられないことがあります。LINEのアプリの中でページを開いた人は、参照元の情報が残らず、「direct」や「(not set)」のような分類に混ざるためです。
LINEから来た人を分けて見るには、配信に載せるURLの後ろにUTMのパラメータを付けます。UTMは、どこから来たかをURLに書いておく決まった書き方で、GA4はこれを読んで流入元を分けます。
要点
- 配信のURLにutm_source、utm_medium、utm_campaignの3つを付けます
- 名前は社内で表を作って決め、大文字と小文字をそろえます
- GA4の集客のレポートで、LINEからの流入と、その後の購入や問い合わせを確かめます
UTMの付け方
UTMは、URLの後ろに「?」を付け、その後に項目と値を「&」でつないで書きます。たとえば商品のページを配信で案内する時は、次のような形になります。
https://example.com/item/?utm_source=line&utm_medium=message&utm_campaign=1101_sale
utm_sourceは流入元の名前で、LINEなら「line」とします。utm_mediumは手段で、配信のメッセージなら「message」、リッチメニューなら「richmenu」のように分けます。utm_campaignは配信ごとの名前で、日付と内容が分かる名前にします。Googleのヘルプでは、この3つを必ず付けるように案内されています。

名前の決め方
UTMの値は、大文字と小文字が区別されます。ある配信で「LINE」、別の配信で「line」と書くと、GA4では別の流入元として数えられます。社内で名前の表を作り、utm_sourceは「line」、utm_mediumは「message」「richmenu」「greeting」のように、使う値を先に決めておきます。
utm_campaignは、後から一覧で見た時に何の配信か分かる名前にします。「1101_sale」「1115_newitem」のように日付と内容を入れると、配信の管理画面の記録と照らし合わせやすくなります。
あいさつメッセージとリッチメニューにも付ける
UTMを付けるのは一斉の配信だけではありません。登録直後のあいさつメッセージ、ステップ配信、リッチメニューのボタンも、URLを開いてもらう場所です。それぞれにutm_mediumを分けて付けておくと、配信を待たずにリッチメニューから買った人と、配信を見て買った人を分けて数えられます。
リッチメニューのURLは一度設定すると長く使うので、付け忘れると何か月分もの数字が分けられないまま残ります。設定する時に一緒に付けておきます。
GA4で確かめる画面
GA4の「集客」のレポートで、セッションの参照元とメディアの一覧を開くと、「line / message」のように、付けた値の組み合わせごとに訪問の数が出ます。キャンペーンの名前で並べると、配信ごとの訪問の数が分かります。
訪問の数だけでなく、購入や問い合わせの完了をGA4のキーイベントに設定しておくと、どの配信から来た人が買ったかまで見られます。LINEの管理画面で分かる開封やクリックの数と、GA4で分かるサイトの中の行動をつなげると、配信ごとの売上が分かります。配信の効果の見方はLINE配信の効果は何で見る?で、追う数字の決め方はLINE運用のKPIの決め方で説明しています。
数字が合わない時に確かめること
LINEの管理画面のクリック数と、GA4の訪問の数は、同じにはなりません。リンクを押してもページが表示される前に閉じた人は、GA4に数えられないためです。差が大きい時は、ページの表示が遅くないか、UTMを付けたURLで別のページに転送されてパラメータが消えていないかを確かめます。
短縮URLのサービスを使う時も、転送の先にUTMが残っているかを、実際に配信のテストでURLを押して確かめます。
GA4の数字は、ページを開いた人の端末やブラウザの設定によって、計測されないことがあります。LINEの管理画面のクリック数とGA4の訪問の数はずれる前提で、毎月同じ方法で比べます。先月より差が急に広がった月に、URLや転送の設定を確かめます。1通の配信に複数のリンクを載せる時は、utm_contentでリンクごとに名前を分けると、どのリンクが押されたかまで分かります。
LINEの効果測定のご相談
当社は、LINEの配信の設計と合わせて、UTMの名前の決め方、GA4での見方、毎月の数字のまとめまでお受けしています。広告、LP、LINE、購入までを続けて見て、どこで人が離れているかを確かめます。サービスの内容はLINE公式アカウントの構築・運用代行のページで紹介しています。