「100億宣言」は、売上高100億円を目指す中小企業が、その目標と取り組みを国のポータルで公表するしくみです。2025年4月11日に、中小企業基盤整備機構が運営する「100億企業成長ポータル」が開かれ、宣言の受付が始まりました。
この記事では、100億宣言の中身と公表までの流れ、宣言が要件になる補助金を説明します。
この記事の要点
- 100億宣言は、売上高100億円に向けた目標、課題、取り組みをA4で1枚ほどにまとめて公表するものです
- 申し込んでから公表されるまで、通常2〜3週間かかります
- 成長加速化補助金は、100億宣言をしていることが申し込みの要件の1つです
100億宣言のしくみ
国は、売上高100億円を超える中小企業を増やすことを目標にしています。売上高が100億円を超える規模になると、賃金を上げる余力や、海外に出ていく力が大きくなるためです。100億宣言は、その規模を目指す会社が、自分で目標を掲げて公表するしくみです。
宣言には、次の項目を書きます。
- 会社の概要と、売上高100億円を実現するための目標と課題
- 具体的な取り組み(生産体制の増強、海外展開、M&Aなど)と、実施の体制
- 経営者のメッセージ
ポータルで申し込むと、内容の確認を経て、通常2〜3週間で公表されます。初回の公表は2025年6月17日で、311件でした。宣言した会社の一覧はポータルで見ることができます。

宣言すると申し込める補助金
100億宣言が要件になっている補助金が、中小企業成長加速化補助金です。第3次公募の時点では、主な要件は次のとおりでした。
対象は、売上高10億円以上100億円未満の中小企業で、100億宣言をしていることが必要です。投資の額が1億円以上で、1人あたりの給与の総額を年平均4.5%以上増やす計画が求められます。補助の上限は5億円、補助率は2分の1で、建物費、機械装置費、ソフトウェア費、外注費、専門家経費が対象になります。事業の期間は24か月以内です。
要件と上限は公募ごとに見直されるため、申し込む時は最新の公募要領を確かめる必要があります。
宣言を考える時に見ておくこと
100億宣言は、書いた内容が公表されます。取引先、金融機関、採用の応募者も見ることができるため、会社がどこを目指しているかを外に示す材料になります。その分、宣言した目標と、実際の計画や数字がかけ離れていると、説明がつかなくなります。
補助金で1億円以上の投資をする場合、補助金は投資の後に払われます。補助の分が入るまでの間の資金は、自己資金か融資で用意することになります。投資の時期と融資の相談の時期を合わせて考えておくことが大切です。借入の時期の考え方は融資はいつ借りるのがいいかで説明しています。
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