銀行員と聞くと、融資を審査する人、つまり借りられるかどうかを決める側の人と考える社長が多いと思います。けれども銀行員の仕事には、取引先の会社が伸びるように手伝うことも入っています。会社が伸びれば、銀行にとっても貸せる額と取引が増えるからです。
この記事では、銀行員の2つの立場と、融資が必要になる前から担当者と会っておく理由を説明します。
この記事の要点
- 銀行員は審査を進める立場であると同時に、取引先の成長を手伝う立場でもあります
- 融資が必要になってから初めて会うと、銀行員は会社のことを短い時間で判断しなければなりません
- 相談は「どうしたら会社が伸びるか」を話す場と考えると、話しやすくなります
融資の可否と金額は、金融機関の審査で決まります。担当者と会っていれば融資を受けられるという意味ではありません。
銀行員の2つの立場
銀行員は、融資を申し込んだ会社の資料をまとめ、審査の担当に回す役割を持っています。この時、銀行員は会社の味方として、会社の良い点を審査の担当に伝える立場になります。会社のことをよく知っている銀行員ほど、使い道や返し方を具体的に書けます。
一方で銀行員には、取引先の会社に新しい取引先を紹介する、補助金や制度融資の情報を伝える、事業を継ぐ人の相談に乗る、といった仕事もあります。審査をする人というより、会社が伸びるのを手伝う人と考えた方が、実際の仕事に近い場面が多くあります。

融資の前から会っておく理由
融資が必要になってから初めて銀行員に会うと、銀行員は決算書と短い面談だけで会社を判断することになります。急いで借りたい時ほど、説明に使える時間は短くなります。
前から会っている会社では、銀行員は会社の事業、社長の考え方、これまでの数字の動きを知っています。融資の相談を受けた時、何に使うのか、なぜ今なのかを、すでに知っている話の続きとして聞けます。一般に、銀行は初めて来た会社から急ぎの融資を相談されると、判断の材料が少なく、時間がかかると言われます。どう受け止めるかは銀行によって違います。
相談の時に話すこと
銀行員と会う時に、融資の話をしなければならないわけではありません。会社が今どうなっていて、この先どうしたいかを話すだけでも、銀行員にとっては会社を知る材料になります。話しておくと銀行員が会社を理解しやすいのは、次のようなことです。
- 最近の売上と利益の動きと、その理由
- これから力を入れたい事業や取引先
- 人や設備で足りていないと感じていること
銀行員に「どうしたら伸びるか」を聞く場と考えると、社長の側も話しやすくなります。借りた後の付き合い方は融資を受けた後も、銀行と話し続ける理由で説明しています。
銀行との付き合い方を詳しく知りたい方へ
当社が運営する「Bank Design|銀行戦略メディア」の note では、銀行ごとの違い、複数の銀行との付き合い方、金利や返済期間の相談の考え方を、経営者向けに書いています。銀行とのやり取りを詳しく知りたい方は、Bank Design の noteもご覧ください。
銀行とのやり取りのご相談
当社の顧問バンカーは、3か月に1回の面談と、ふだんのチャットで、銀行員と話す内容と、相談する時期を提案します。サービスの内容は顧問バンカーのページで紹介しています。